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こたつ

作詞 まどか 作曲 まどか

 

息を吐くと 声が白い言葉となって
誰の目にも見える 寒い季節になった

小さなアパートに 小さな冷蔵庫
綺麗に畳まれた布団と
二人には少し小さいこたつ

足を伸ばすと君の冷たい足先が
僕の足に当たって
なんだか動けなくなる
そんな僕をよそに君は
暖かい、と笑う
僕の足と君の足の会話が始まる

手を伸ばすと 君の手も髪もその頬も
僕の肌に愛しい温度となって伝わる

この小さな世界に 僕と君の物語
何気ないことだけど
僕にとっては これがちょうどいい幸せ

足を運んで 僕は君の隣に座って
温かくなったこの手で
君の手を握りしめた
君はそっと笑いながら僕を見た
ブラウン缶テレビの中の
笑い声が部屋に響いた

外は白い雨 子どもの笑い声
小さな部屋の中には
君と僕とを繋ぐこたつ

小さな部屋の隅に ぽつんと佇む箪笥
君にバレないように
小さな箱を取り出す
君は何も知らず
僕のマフラーを編んでる
思わず抱きしめた僕は
愛の箱を差し出す

君は泣いてた
笑って泣いてた
二人で笑った

 

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